65リットルよりも、笑って。





「たおす!!何回も何回も倒してやる!!見てろダークマン!これがオレの最強必殺技だ…!!」



たまたま私の病室を見つけて覗いた看護師たちのなかに、蓮夜のお母さんも立っていた。

彼女は今、息子の言葉を聞いて何を思っただろう。


肩を震わせて、顔を手で覆った彼女は。



「かんぱ~いっ!」


「まって蓮夜…!あんたさっきめちゃくちゃ振ってなかった…!?」


「うわっ!へへへっ!みてっ、スゲー飛んだっ、見て、これね?これ!」


「だからいちいち見せんでいいって!!も~!私のベッド…!」



無事にファイバーレッドはダークマンを倒した。

そのあとは3人揃ってエナジードリンク。


蓮夜は1本飲めないだろうからって、私と先生はその残りを分けあったりして。


………なんか、家族みたい。



「迫真の演技だったねえ、ダークマン?」


「…うるさい」



満足そうに蓮夜が部屋に戻って行ったあと、私は何度か思い出し笑いを響かせた。



「とくに最後の“ぐあああ…っ”って叫びね、あれほんと最高だったなあ~」


「忘れろ」


「むりむり。来世でも覚えてるよきっと」


「……なら、本当に覚えてろよ」


「………覚えてはいたいよ、私も」