「たおす!!何回も何回も倒してやる!!見てろダークマン!これがオレの最強必殺技だ…!!」
たまたま私の病室を見つけて覗いた看護師たちのなかに、蓮夜のお母さんも立っていた。
彼女は今、息子の言葉を聞いて何を思っただろう。
肩を震わせて、顔を手で覆った彼女は。
「かんぱ~いっ!」
「まって蓮夜…!あんたさっきめちゃくちゃ振ってなかった…!?」
「うわっ!へへへっ!みてっ、スゲー飛んだっ、見て、これね?これ!」
「だからいちいち見せんでいいって!!も~!私のベッド…!」
無事にファイバーレッドはダークマンを倒した。
そのあとは3人揃ってエナジードリンク。
蓮夜は1本飲めないだろうからって、私と先生はその残りを分けあったりして。
………なんか、家族みたい。
「迫真の演技だったねえ、ダークマン?」
「…うるさい」
満足そうに蓮夜が部屋に戻って行ったあと、私は何度か思い出し笑いを響かせた。
「とくに最後の“ぐあああ…っ”って叫びね、あれほんと最高だったなあ~」
「忘れろ」
「むりむり。来世でも覚えてるよきっと」
「……なら、本当に覚えてろよ」
「………覚えてはいたいよ、私も」



