「…っ、えっ、」
引き寄せ…られた……?
くいって、本当に軽くなんだけど。
ここは蓮夜の攻撃を食らったふりをして離すところなのに、不意うちを食らって動揺を見せてしまったのは私だった。
「ふはは、甘いぞファイバーレッド。そんなものでこの俺が倒せるかな」
ここでようやく乗ってきたらしいのだ。
やるからにはやってやるとヤケクソ半分かと思ったけど、すぐうしろにある本人の表情を見る限りそうでもないっぽい。
わりと楽しんでる……?
「俺は何度倒されたところでその度に復活し、またおまえのもとに現れる。…倒せるかファイバーレッド、蓮夜」
あ……、そーいうこと。
たとえどんな境遇に立たされようと、どんな強敵が現れようと、何度も何度もしつこく発症しようと、蓮夜が病気に負けるわけがないと。
倒して欲しかったんだろう、医者としても。



