65リットルよりも、笑って。





「…っ、えっ、」



引き寄せ…られた……?

くいって、本当に軽くなんだけど。


ここは蓮夜の攻撃を食らったふりをして離すところなのに、不意うちを食らって動揺を見せてしまったのは私だった。



「ふはは、甘いぞファイバーレッド。そんなものでこの俺が倒せるかな」



ここでようやく乗ってきたらしいのだ。

やるからにはやってやるとヤケクソ半分かと思ったけど、すぐうしろにある本人の表情を見る限りそうでもないっぽい。


わりと楽しんでる……?



「俺は何度倒されたところでその度に復活し、またおまえのもとに現れる。…倒せるかファイバーレッド、蓮夜」



あ……、そーいうこと。


たとえどんな境遇に立たされようと、どんな強敵が現れようと、何度も何度もしつこく発症しようと、蓮夜が病気に負けるわけがないと。

倒して欲しかったんだろう、医者としても。