65リットルよりも、笑って。





そんな私は春海お姉ちゃんから貸してもらっていた乙女ゲームってやつ。

まあ、いつの間にかどハマリしちゃったよね。



「なにこれ!つまんなそ!」


「えっ、ちょっ、あんたまた勝手に私の部屋に侵入して!!こら蓮夜っ」


「へっへーん」



私が手にするゲーム機を覗き込むだけじゃなく、私のベッドに入ってくるまでがセット。

毎度毎度なことで慣れてしまったし、これといって追い出す理由もないから好きにさせてあげるけど。


この子には私も大切なことを教えてもらったから、勝手に借りた借りもあることだし。



「それにしても蓮夜、ここ来て大丈夫なの?点滴は?」


「今はいいって!」


「…そっか」



この笑顔、ズルいな。

まだ小さな身体、小さな手、ニシシッと笑う顔。


ねえ、救ってよ。
お願いだから救ってあげてよ先生。