たぶんおばさん、そのまま来た。
頭が痛いから病院に行くと知らせてはいたが、おばさんも今日はとくに予定もなく家でゴロゴロしていたはず。
トレーナーにジーンズ、ラフすぎる格好で診察室に現れた親戚は、揃った2人の白衣と1人の看護師を目にしてどこか改まった。
「急に呼びつけてしまって申し訳ないです。佐野さんの保護者の方でよろしいでしょうか?」
「は、はい…」
「どうぞお座りください。なゆさんは外の待合室で少し待っててもらえるかな。…間宮(まみや)さん、お願い」
なゆさんはこちらへ───と、穏やかそうな看護師さんに案内されるがまま、私は退室。
寸前、若き研修医とぶつかった視線。
白衣姿だとまた印象が変わるのが悔しいし、本当に医者だったことにも驚きだ。
べつに疑ってたわけじゃないけどさ…。
「いっきに名前が増えるなあ、今日…」
そんなに覚えらんないよ。
さすがにイカルガだけは、インパクト強すぎて脳に埋め込まれたけど。
イカルガでしょ、あと渡会先生、それから……、



