65リットルよりも、笑って。





「…せんせ…、ねむい」


「────…だめ、だ」


「…め…?」


「…いや…、そうだな。今日は検査もあったから疲れてるよな」



眠ることが多くなった。
目を覚ましている時間が短くなった。

本当はもっと起きていたいけれど、すぐ疲れちゃって。


でも先生が来てくれるときはね、必ず私は自分から目を覚ますんだって。



「なゆちゃん、テラス行ってきたの?僕とも明日行こうか」


「テラスは俺たちのデート場所なんだ。邪魔するな」


「……泰斗。ずっと言おうと思ってたんだけど、先輩に対しての態度って知ってる?」



佐藤先生。

穏やかそうに見えて、じつは熱い一面を持ったリハビリ担当。

ただ、この人だけは信用しないほうがいいとたまに思わせてくる隠れドSな先生。



「なゆちゃん、今日の夕食はなゆちゃんの好きなものが揃ってたよ〜?」


「よかったな、なゆ」



美子ちゃん。
私のお姉ちゃんみたいな看護師さん。

いつも優しく笑いかけてくれる美子ちゃんが大好き。


あなたになら、彼をお願いしたいな。