「はあ……」
何度目のため息だろう。
心のなかと合わせたら500回は超えてるね、絶対。
ここまで来るつもりはなかった。
私はただ、頻繁に起こるようになったかち割れそうな頭痛に効く薬だけを貰えれば良かったんだ。
というのに、家の近くにある小さな診療所から紹介状に振り回されて最終的に大学病院だなんて。
(貴重な休日だってのに、もう)
だから病院なんか来たくなかったんだ。
そんな私を来させてしまったほどの頭痛さえなければ。
「佐野さん、親御さんと連絡は取れそうかな?」
「……ええーっと、私だけじゃ駄目な感じ…ですかね?」
「うん。呼んでほしい」
MRI…?だっけな。
身体ごと空洞に入っていく検査機械に入れられて、その他にもいくつかの検査。
脳波だのCTスキャンだの。
最終的に血液まで採取されたし……。



