65リットルよりも、笑って。





すこし前に渡された新しいゲーム機とソフトは、右半身をうまく使えない私でもできるようにタッチ操作で進めていくものだった。

乙女ゲームではなく牧場を経営していくという、それもそれでプレイしてみると面白くて。


それは美子ちゃんと佐藤先生からのクリスマスプレゼント。



「どう…?斑鳩くん、やっぱり壊れちゃってる?」


「いや。音も鳴りますし、とくに問題はないです」


「ええ?」


「…内容が難しいって意味の“できない”、だったんでしょうね」


「……ああ、そっちかあ」



ごめん、ごめんね先生たち。


後日私には2種類のソフトが揃えられた。


ひとつは、普段の私でもできる一般的なもの。

もうひとつは、爆発してしまった場合にさせる簡単なもの。

それは主に子供向けの料理ゲームだった。