65リットルよりも、笑って。





「もしそうなら俺は、もっと腫れ物を扱うみたいにしてるかもな」


「…え?」


「触れたいと思わねえし、笑った顔を見たいとも、…可愛いとも思わない」


「ちょ、ちょっと…やめてよ。なにそれ、私みたいなタイプは大嫌いなんでしょ」


「…そのつもりだった」



関わっていくうちに変わったって?

私と同じようなこと、思わないでよ先生。



「私は……死んじゃうんだよ…?半年後、いるか分からない。そんな、そんな…女なんだよ」


「…だから、俺はおまえに触らないほうがいいのか」


「……うん」



泣くのはあなただ。
私は泣くよりも前に消えて行けるんだから。

残されるのは、背負うのは、先生なんだよ。



「俺は…男としてじゃなく、ただ医者としてなゆに接することが正しいのか。自分の気持ちを押し殺してまで…おまえに、そうするほうがいいのか」



知らないよ、そんなの。
自分で考えてよ私より大人でしょ。

じゃあここで私が「そうだよ」って押し殺したら、先生はその通りにするの?


そうしちゃうって、いうの。