「もしそうなら俺は、もっと腫れ物を扱うみたいにしてるかもな」
「…え?」
「触れたいと思わねえし、笑った顔を見たいとも、…可愛いとも思わない」
「ちょ、ちょっと…やめてよ。なにそれ、私みたいなタイプは大嫌いなんでしょ」
「…そのつもりだった」
関わっていくうちに変わったって?
私と同じようなこと、思わないでよ先生。
「私は……死んじゃうんだよ…?半年後、いるか分からない。そんな、そんな…女なんだよ」
「…だから、俺はおまえに触らないほうがいいのか」
「……うん」
泣くのはあなただ。
私は泣くよりも前に消えて行けるんだから。
残されるのは、背負うのは、先生なんだよ。
「俺は…男としてじゃなく、ただ医者としてなゆに接することが正しいのか。自分の気持ちを押し殺してまで…おまえに、そうするほうがいいのか」
知らないよ、そんなの。
自分で考えてよ私より大人でしょ。
じゃあここで私が「そうだよ」って押し殺したら、先生はその通りにするの?
そうしちゃうって、いうの。



