65リットルよりも、笑って。





「あははっ、めちゃくちゃびっくりしてる」


「…それ、俺にも送って欲しい」


「…じゃあ、メッセージアプリとかやってる?」



ここで初めて連絡先を交換だなんて。

それくらい隣にいるのが当たり前になっていたんだ。


来てよかった。

私にとってはひとつひとつが思い出づくりでしかないかもだけど、できれば覚えていたい。


いつか反応できなくなって、返事がうまくできなくなって。


その先でも、今日のことは覚えていたい。



「あー、もう…」


「痛むか?」


「…ちょっとね。でも……へーき」



なんでこーいうときくらい大人しくしてくれないの、私の病気は。

病院を出る前に薬を飲んだはずが、ズキンズキンと痛む頭部。



「さっきから少し熱っぽいとは思ってたんだ。帰ろう」


「えっ…?こんなのいつものことだし、我慢できるよ。気分で治まるときもあるし、それにポテトとかも買ったじゃん…」


「病院からも花火は見える。そこで食えば同じだろ」


「っ、ぜんぜん違うから…っ!」