65リットルよりも、笑って。





「なにかあった場合、俺は医者だ。俺と一緒なら外出許可も下りるだろうし……おまえの護衛にもなれる」


「……ふーん?行きたいと思ったけど、やーめたっ」


「は」


「だーってわざわざ!わざわざ先生の大事な大事な休日を?わざわざ私なんかの護衛に?わざわざ付き合わせるなんて?そんなこと申し訳ないもんね~??」


「…………」



素直になれバカ。

25歳の男がお祭りのひとつにさえ女の子を誘えないなんて、それピュアとかじゃなくただのヘタレだから。



「先生、私と行きたい?」


「…………」


「そっかそっかー。なら佐藤先生あたりを誘ってみよっかなー」


「だめだ。俺と行くぞ」


「………ふふ。うんっ」



ちょっと照れくさい。

照れくさいけど、思ったより嬉しかったから子供っぽい返事をしてしまった。


どんな服を着ていこう。

夏じゃないから夜は肌寒いだろうし、浴衣はさすがにね。