65リットルよりも、笑って。





「からかったな……!!もう明日休むっ、堂々とサボってやるから!!」


「ダメです、ちゃんと来てください。だって……“僕がきみに会いたいから”」


「うるせー!だまれっ」


「ふっ、あははっ。……お、出たねダークマン」


「へっ?」



蓮夜を思い出させる単語を、珍しく佐藤先生がつぶやいたと思ったら。

私たちのもとに近づいてくるドス黒いオーラをまとった……脳神経外科医、無愛想な男。



「ひゃっ!もー!患者には優しくしてよっ」


「体温検査の時間だ。いくぞ」


「じゃあ佐藤先生っ、明日は行けたらいきまーす!」


「ぜったい来てください。待ってるね、なゆちゃん」



という佐藤先生の言葉を聞くと、なぜか私の腕を掴むチカラが強まる。


ねえ、イカルガせんせー。


あまり院内でこんなふうにしないで欲しいでーす。

先生かなり注目されてるんだから、一緒に私にまで向けられるの耐えられないって。