「からかったな……!!もう明日休むっ、堂々とサボってやるから!!」
「ダメです、ちゃんと来てください。だって……“僕がきみに会いたいから”」
「うるせー!だまれっ」
「ふっ、あははっ。……お、出たねダークマン」
「へっ?」
蓮夜を思い出させる単語を、珍しく佐藤先生がつぶやいたと思ったら。
私たちのもとに近づいてくるドス黒いオーラをまとった……脳神経外科医、無愛想な男。
「ひゃっ!もー!患者には優しくしてよっ」
「体温検査の時間だ。いくぞ」
「じゃあ佐藤先生っ、明日は行けたらいきまーす!」
「ぜったい来てください。待ってるね、なゆちゃん」
という佐藤先生の言葉を聞くと、なぜか私の腕を掴むチカラが強まる。
ねえ、イカルガせんせー。
あまり院内でこんなふうにしないで欲しいでーす。
先生かなり注目されてるんだから、一緒に私にまで向けられるの耐えられないって。



