クールな弟、実は最強で最恐の隠れシスコンでした〜ちなみに私は自他ともに認めるブラコンです〜


突然、奈央が謝ってきたかと思うと、崩れ落ちるようにしゃがみこみ、過呼吸のような状態になったときは本当に驚いた。というか、パニックになった。

慌てて私もしゃがんで、私が怒ってないことを伝えながら奈央の背中を撫でる。

どうしたんだろう、急に。私はただ謝っただけなのに。


「私バカだから、奈央がなんでそんなに私に謝ってるのか分かんないけど…………。
お姉ちゃんは怒ってないよ。

———私は、奈央が大好きだから。」


心からの気持ちでそう伝えると、奈央が喉を詰まらせたような音をたてて息を呑んだのがわかった。



「———俺も、大好きだよ。姉さん。」

僅かな沈黙の後、独り言かと思うくらいの小さな声で、奈央がそう言った。

ヒュッと、今度は私が息を呑む。

信じられない気持ちで奈央の儚い笑顔を見る。



そう、奈央は笑っていた。溢れ出たような笑顔だった。

微笑んだ、という表現が正しいかもしれない。



奈央が“大好き”はおろか、“好き”という言葉すら私に向けたのは生まれて初めてで。

大好き(それ)を言われた………しかも笑顔で。

そのことに、信じられない気持ちでいっぱいになる。