「はいはい、行くよー今日母さんが結永に会いたがってたんだ」

「えっ、幸恵さんが!?」

「うん」



理人くんのお母さんとは超仲良しで、よく一緒にお菓子を作ったりしていた。


いまだに仲がいいので、会えるのはとても嬉しい。


私は悠介くんと別れたことなんて忘れるように、理人くんの家へと乗り込んで行った。





「あらー!結永ちゃん!」

「幸恵さん!」

「久しぶりねぇ。最近お仕事が忙しくてあんまり家にいられなかったから……」

「そうだったんですね。お疲れ様です……!!会えてとっても嬉しいです!」


わいわい話が盛り上がっていると、ムスッとした顔の理人くんが私に近づいてくる。


「ほら、食べよ?」


ものすごい圧でプリンを差し出されてしまい、食べざるおえなくなってしまった。



「あら、じゃあ私も〜!」


幸恵さんも一緒に食べることになり、おしゃれで高級そうなテーブルを3人で囲う。