悠介くんと再び歩き出した。


本当にデートする?と聞かれたけれど、今日は弟と新作のゲームをする予定があるのでさすがに断らざるおえなかった。


私はブラコン気質なのかもしれないなんて考えながら、他愛のない話をしていると家に着く。


そっと離れた手にもどかしさなんて感じることもなく、またねと言ってお別れをした。


悠介くんの姿が見えなくなって、玄関を開けようとしたその時だった。


いい匂いがして振り返ると、そこには理人くんがいた。