「結永、最近変な人に絡まれたりしてない?大丈夫?」

「うん!大体理人くんにつけられてたし」

「……気づいてたんだ」

「あはは……わかるよさすがに。だってあれだけじーって見つめてくるんだもん」


さすが僕の結永……。

何かあってはいけないからと、常に僕がつけていた。


それでも結永が気づけたのはごくわずかだと思うが。


「今思えば、私のことを思っての行動なら嬉しいなって思っちゃう……私、変かな」

「ううん、僕も嬉しい」


微笑み合う。今までにないぐらいに幸福感を感じながら、その後も過ごした。


そして迎えた夜。


「理人くん、あの……一緒に寝るの?」

「うん、そのつもり。おいで」


先にベッドに寝転がり、ポンポンと横を叩いた。


「うん……!!」


結永は僕に飛びつくようにベッドに入ってきて、そんな可愛い結永をぎゅっと抱きしめたはいいものの……。

自分と同じ匂いがすることに興奮して、どうにかなってしまいそうだった。