小さい頃からよくお泊まり会というものをしていた僕らだから、別に卑しい意味はない。


ただ、ふわふわな結永を抱きしめながら久しぶりに寝たいと思ったそれだけだ。


「ほら、プリンのお礼に来てよ」

[そ、そんなのでいいの?]

「うん、むしろ倍で返してもらってるようなものだから」

[わ、わかった、ちょっと待っててね]

「うん!ありがとう結永」



そう言うと、えへへっと微笑んだ彼女は天使のように可愛らしい。


そんな結永を守るのも、僕の仕事……と、いうことで。


めんどくさい奴らが来たみたいだな……。


急いで家から飛び出る。


そこにいたのは、不良と言わんばかりの金髪にピアスをたくさん開けたヤツらだった。


「ここが宮村結永の家か」

「人違いじゃないですか?ここは田中さんの家ですよ」


ひとまずは温厚に……いきたいところだったけれど。



これは、結永香り……!!


それに気がついた瞬間急いでそいつにパンチをして、気絶させた。それにビビったヤツらが、散っていく。


そしていいタイミングで結永が玄関から出てきた。


「り、理人くん?」