理人くんが真剣な眼差しで私を見つめてくる。


「あ、えっ……も、もしかして……」

「うん、小学生の頃から付き合ってると思ってるよ?僕」


にっこり笑顔でそう答えた理人くんに、焦りが止まらない。


「じゃ、じゃあ嘘でしょ?僕のこと好きになったのって何!?」

「いや、こんな僕のこと好きになっちゃって哀れで可愛い結永だねって」

「はぁっ……!?意味わかんないよ……!!」


本当にわけがわからなくて、つい強く言ってしまった。

それなら、もっと私にアピールしてくれてもよかったじゃん……!!


「ごめん、だって嬉しかったんだもん……ずっと小さい頃から好きだった結永が自分から告白してくれて」

「そ、そんなっ……じゃあ私たち、ずっと両思いってこと……??」



そんなに嬉しいことあっていいの……?


「そうだよ、だからこそ結永の浮気まだ許してないからね」

「い、いやいや……!!付き合ってるって知らなかったから……!!」

「うん、わかってた。いつ気づくかなーとは思ってたけどもうずっと気づかなそうだから言ったよ」

「っ……!り、理人くんも十分悪いけど……私も、ごめんね……」


悠介くんにフラれてすぐ理人くんとだとか尻軽女に思われそうだけど……でも、ずっと好きだったら理人くんだから……!!


「ううん、僕も悪いから。じゃあ今日から正式に付き合うってことでいいのかな?」