「……篠塚は、俺のこと好きじゃないと思う」
「いや絶対好きだろあれは」
「そんなはずない。篠塚は俺を避けてるし、俺に怯えてる」
「……ああ、瞬はそう解釈したんだな」
だから、ちょっと微妙な顔してたのか。紘は納得したと言わんばかりに首を縦に振った。感情を表に出したつもりはなかったが、どうやら俺は、そうだと分かるほどに微妙な顔をしてしまっていたようだ。
同じ人を見ているはずなのに、解釈の不一致があった。紘は篠塚のどこを見て俺のことを好いていると判断したのだろう。目、だけだろうか。目は口ほどに物を言うとは言うが、判断材料は本当にそれだけなのだろうか。
「瞬は自分にも他人にもあまり関心がないし、おまけに鈍感だし、性格は暗いし、口も悪いし、嗜虐的だし、笑わないし、泣かないし、表情筋終わってるし、なんか不良っぽいし、そんな奴のどこがいいのか俺にはさっぱりなんだけど、篠塚には刺さる部分があるんだろうな。瞬には避けてたり怯えてたり、そう見えるのかもしれないけど、あれはただ好きな人を前にして緊張してるだけだと思う」
篠塚、俺とは普通に話してくれるんだよ。でも瞬が来たらダメだ。開いていた口が閉じる。瞬と目が合っただけで顔赤らめるし、会話するとなると言葉が出ないみたいに口をパクパクさせてる。それが、瞬には真逆に伝わっただけだと俺は思うけどな。
つらつらと解説してくれたものの、一言、いや一言どころか二言三言、それ以上の余計なことが序盤にぎゅっと敷き詰められていたような気がしたが、文字通り、気のせいだ。気のせいだということにしておく。
今は真面目な口調だが、基本的には飴が好きなだけのちゃらんぽらんな奴だ。そんな奴に煽られるまま反応を示したら負けな気がする。勝ち負けの問題ではないが、そんな気がする。
「いや絶対好きだろあれは」
「そんなはずない。篠塚は俺を避けてるし、俺に怯えてる」
「……ああ、瞬はそう解釈したんだな」
だから、ちょっと微妙な顔してたのか。紘は納得したと言わんばかりに首を縦に振った。感情を表に出したつもりはなかったが、どうやら俺は、そうだと分かるほどに微妙な顔をしてしまっていたようだ。
同じ人を見ているはずなのに、解釈の不一致があった。紘は篠塚のどこを見て俺のことを好いていると判断したのだろう。目、だけだろうか。目は口ほどに物を言うとは言うが、判断材料は本当にそれだけなのだろうか。
「瞬は自分にも他人にもあまり関心がないし、おまけに鈍感だし、性格は暗いし、口も悪いし、嗜虐的だし、笑わないし、泣かないし、表情筋終わってるし、なんか不良っぽいし、そんな奴のどこがいいのか俺にはさっぱりなんだけど、篠塚には刺さる部分があるんだろうな。瞬には避けてたり怯えてたり、そう見えるのかもしれないけど、あれはただ好きな人を前にして緊張してるだけだと思う」
篠塚、俺とは普通に話してくれるんだよ。でも瞬が来たらダメだ。開いていた口が閉じる。瞬と目が合っただけで顔赤らめるし、会話するとなると言葉が出ないみたいに口をパクパクさせてる。それが、瞬には真逆に伝わっただけだと俺は思うけどな。
つらつらと解説してくれたものの、一言、いや一言どころか二言三言、それ以上の余計なことが序盤にぎゅっと敷き詰められていたような気がしたが、文字通り、気のせいだ。気のせいだということにしておく。
今は真面目な口調だが、基本的には飴が好きなだけのちゃらんぽらんな奴だ。そんな奴に煽られるまま反応を示したら負けな気がする。勝ち負けの問題ではないが、そんな気がする。



