首を血に染める篠塚が、激しく短い呼吸を繰り返している。あまりの激痛に、だろうか、悶絶しそうになっている篠塚は、過呼吸のような症状に陥っていた。それでも俺は、こういった結果となる全ての原因を篠塚に押し付けて責任転嫁し、まだ満たされない食欲を抑えられないままに、喘いで苦悶する彼を乱暴に貪るように味わい続けた。
真っ赤に抉れた首を見て、傷口を舐めて、激痛に顔を歪める篠塚を見て、流れている涙を舐めた。それすらも甘かった。続け様に垂れている唾液を舐めた。血が混じっていた。歯で唇か舌を噛んで力んだのかもしれない。口端から垂れているくらいだ。飲み込めもせずに溜まっているに違いない。飲みたくなった。
口内を血塗れにした俺が舌を這わせたことで、顔に血を塗られた篠塚の唇を、俺はその中にあるであろう唾液や血液を飲むためだけに奪った。最初に噛みついた時よりも、熱くて、生々しくて、ぬらぬらしていて。分泌される体液を舌で掬い取る度に響く官能的な粘着音や、小さく漏れる互いの吐息が、性欲すらも煽るようだった。
息も絶え絶えの篠塚は、抵抗もせず、声も上げず、逃げようともせず、俺が満足するまで自分の血肉を含む全てを与え続けるかのように、ただひたすらに堪えていた。
篠塚が堪えられなくなるまで、喰える。堪えられなくなっても、喰う。死んでも、殺しても、俺は篠塚を喰う。骨の髄まで、喰う。そうしてしまいたいほどに、ケーキの味は、篠塚の味は、俺を虜にさせた。喰えば喰うほど、俺は俺ではなくなっていくようで。何者かに取り憑かれているような不確かな現実から抜け出せなかった。
食事はまだ終わらない。俺はまだ篠塚を喰い足りない。唾液と血液で喉を潤し、依然として握り締めてしまっている篠塚の髪を、俺は躊躇なく引っ張って上向かせた。首筋の次は喉に狙いを定めた。
真っ赤に抉れた首を見て、傷口を舐めて、激痛に顔を歪める篠塚を見て、流れている涙を舐めた。それすらも甘かった。続け様に垂れている唾液を舐めた。血が混じっていた。歯で唇か舌を噛んで力んだのかもしれない。口端から垂れているくらいだ。飲み込めもせずに溜まっているに違いない。飲みたくなった。
口内を血塗れにした俺が舌を這わせたことで、顔に血を塗られた篠塚の唇を、俺はその中にあるであろう唾液や血液を飲むためだけに奪った。最初に噛みついた時よりも、熱くて、生々しくて、ぬらぬらしていて。分泌される体液を舌で掬い取る度に響く官能的な粘着音や、小さく漏れる互いの吐息が、性欲すらも煽るようだった。
息も絶え絶えの篠塚は、抵抗もせず、声も上げず、逃げようともせず、俺が満足するまで自分の血肉を含む全てを与え続けるかのように、ただひたすらに堪えていた。
篠塚が堪えられなくなるまで、喰える。堪えられなくなっても、喰う。死んでも、殺しても、俺は篠塚を喰う。骨の髄まで、喰う。そうしてしまいたいほどに、ケーキの味は、篠塚の味は、俺を虜にさせた。喰えば喰うほど、俺は俺ではなくなっていくようで。何者かに取り憑かれているような不確かな現実から抜け出せなかった。
食事はまだ終わらない。俺はまだ篠塚を喰い足りない。唾液と血液で喉を潤し、依然として握り締めてしまっている篠塚の髪を、俺は躊躇なく引っ張って上向かせた。首筋の次は喉に狙いを定めた。



