―キーンコーンカーンコーン… 

ホームルームが終わる、お昼休みに泣きじゃくったせいで瞳はパンパンひどい顔だった。

彗くんに“どうしたの?”って聞かれたけど、“なんでもないよ”って答えちゃった。

「ごめん、彗くん。今日は先帰って」

「え、紫衣ちゃんっ」

「寄って行くところがあるから!」

やっぱり言えない。

彗くんには言えるわけないこんなこと。


だからこのまま忘れるんだ、ばいばいするんだよ私の記憶にー…