“せっかくだから遊びに行かない!?”

って勢いで誘ってみたら、そっけなくも

“いいけど”

なんて答えが返って来たから…


じゃあって隣のカラオケに来た。


てゆーか彗くんとも来たことないかもしんない、カラオケって。


あれ?なんかちょっと…
ドキドキして来たんだけど???


「お待たせしました、チョコレートパフェです」

早々に頼んだチョコレートパフェが届いた。

頼んだのは私だけだけど。彗くんならきっと頼んでたよね。

デンモクをピコピコしてるケイの隣で、ちょーっとだけ間を開けて座ってチョコレートパフェと向き合った。

あ、めっちゃおいしそう!生クリームいっぱいだ!

「ここのやつウエハースなんだ!」

生クリームの隣に添えられるように刺さっていたウエハースを手に取った。

チョコレート挟んである!絶対おいしい~!!

「ねぇねぇ見て見て!ここクッキーみたいなパイみたいなのじゃなくてウエハースだよ!しかも真四角のウエハース!」

ついテンション上がっちゃって、いつもみたいに話しかけちゃった。

つり上がった瞳と目が合う。

ちょっとだけその視線に負けそうになって。

「う、ウエハースっておいしいよね!あのクッキーみたいなパイみたいなのもおいしいんだけど!あ、食べる?ウエハース2個乗ってるし…」

パクッとケイがかじった。

私が言い終わらないうちに、私の手を掴んで引き寄せたウエハースを一口かじった。

「まぁ、美味いな」

「………。」

こ、このままいくかな… 

で、この食べかけのウエハースどうするの?

かじられたウエハースの行き所がわかんないんだけど。

どうしてか頬が熱くて…


困るよ。