「絶対(すい)に言うんじゃねぇぞ」


そう彗くんは言った。

ううん、彗くんじゃない彗くんの中に存在する…



誰?



「俺は全部見てるからな」


強い力とドスドスと刺さるような低い声、鋭い眼光から感じる支配力で私に迫る。


「言ったら…、どうなるか覚えとけよ」


まるで監視されてるみたいな…



どうして彗くんの中にいるのか知りたくて。

彗くんの中にいる意味を、彗くんも知らないのにどうして…




でも聞かなきゃよかった。