少しどうしようか迷った桃子は


「いいの?」


と黒神を見つめた。


「あぁ、もらってくれ」


そういうと桃子は嬉しそうにカメラを受け取った。


黒神が簡単な使い方を桃子に教えてあげると、桃子はすぐにやり方とコツを覚えた。


それからと言うもの、桃子はカメラを持ち歩いて、いろんな写真を撮るようになった。
 
みんなの何気ない日常を記録していった──。