それから先の言葉は聞こえなかった。 綾人さんはわざと橋本くんの耳元に顔を近づけて、何かをそっと囁いた。 《里緒ちゃんが君に身体を許さなかったのって、ただ単純に君に男としての魅力がなかったからじゃない?》 《それをあろうことか、彼女のせいにするなんて……とんだ傲慢男だね》 《まぁせいぜい、里緒ちゃんを振ったこと、これからたっぷり後悔しなね?》