「入るよ。」 夜星の声が聞こえると、絃は少し身を固めた。 「起きてくれてよかった。話すことが沢山あるんだ。早く元気になろうね。」 話すこと。 今までの経験上、いい予感はしなくて何も答えなかった。 夜星先生は一通りの診察をして部屋を出ていった。