黒峰くん、独占禁止。

「よーっし、じゃあそろそろ行こっか!」

 ハンディファンのおかげで結構落ち着いてきた私を見て、ぐっと両手に拳を作る。

 ……どこ行くんだろ。

 それを聞くのを忘れてしまっていたけど、まぁ分かるよねと考えてあえて何も言わないようにした。

「うん! ふふん、今日はいっぱい遊ぼー!」

「おーっ!」

 私も光莉ちゃんに倣い、拳を作ってにひひと笑ってみせる。

 光莉ちゃんはそれに対しても笑顔を向けてくれ、元気いっぱいな声で私に返した。



 それから約1時間後。

 私たちはショッピングモールのフードコートで、ゆったりアイスを食べていた。

 私はコーンにバニラをダブルで乗っけたやつで、光莉ちゃんはカップのダブルいちごアイス。

 スプーンで美味しそうにアイスを頬張る光莉ちゃんを見やって、私は話を振った。

「……光莉ちゃん、出費いくら?」

「えー……っと、か、考えずに買っちゃったから、計算しなきゃ分かんない、かも。」

「だけど相当かかってるんじゃない? お金関係とか、大丈夫……かな?」