夢みたいな奇跡で、想いが通じてから数日。
今日も今日とて、私は放課後の図書室にて、環先輩とのんびり…?過ごしていた。
「クラスはどう?行きづらさ、なくなった?」
ひとが少ないからと、カウンターを無人にしてテーブルに寝そべっている環先輩から、「えぇっと…」と視線をそらす。
想いびとがおなじ、という点で、私はもう前澤さんに気兼ねする必要はなくなったのだけど。
前澤さんに失恋させてしまった負い目はあるし、イメチェンというものをしてからクラスメイトの視線がいたいし…。
実のところ、学校に行きづらいのは変わらず、だったりする…。
毎日家まで迎えに来るという環先輩を止めて、なんとか駅で待ち合わせにしてもらったから、学校は休まないようにしてるけど…。