た、環先輩と初詣っ…!
どうして私にお声がかかったのかわからないけど…こ、断れるわけないし…!
これ、ほんとにほんとかな…!?
ううん、でもほんとにほんとだったら…!
私はスマホの時間表示を見て、「ごちそうさま…!」と言いながら部屋に駆けこんだ。
****
おでこに冷えた空気がふれる。
首に巻いたマフラーの感触も、肌で感じ取れた。
視界になじむフレームの輪郭はないのに、看板の文字はぼやけていない。
リップを塗った唇をきゅっと引き結んで、ふるえそうな手で、ぎゅっとかばんの取っ手を握った。
「お、おまっ、お待たせ、しました…っ」
噛み噛みで声をかけると、紫色の頭はふり向いて、緑色の垂れ目が私を映す。
ふにゃりと、その顔がゆるい笑顔に染まった。
「明けましておめでとう。…かわいいじゃん。こっちおいで」
どうして私にお声がかかったのかわからないけど…こ、断れるわけないし…!
これ、ほんとにほんとかな…!?
ううん、でもほんとにほんとだったら…!
私はスマホの時間表示を見て、「ごちそうさま…!」と言いながら部屋に駆けこんだ。
****
おでこに冷えた空気がふれる。
首に巻いたマフラーの感触も、肌で感じ取れた。
視界になじむフレームの輪郭はないのに、看板の文字はぼやけていない。
リップを塗った唇をきゅっと引き結んで、ふるえそうな手で、ぎゅっとかばんの取っ手を握った。
「お、おまっ、お待たせ、しました…っ」
噛み噛みで声をかけると、紫色の頭はふり向いて、緑色の垂れ目が私を映す。
ふにゃりと、その顔がゆるい笑顔に染まった。
「明けましておめでとう。…かわいいじゃん。こっちおいで」