「そうだったんすね……。連絡もとれないし、焦りましたよ〜。でも無事でよかったです」
ホッと安心したように息をつく琥太郎くんに対して。
「……」
「連絡くらいいれなよね。ほーんと、そういうところよくないと思うけどなぁ」
不機嫌そうに黙り込む千歳と毒舌オンパレードの史緒くんに私は「おっしゃる通りです」と肩を竦める。
特に千歳に至っては、いつもの爽やかな様子は微塵も感じさせないジトッとした目で私を睨んでいた。
「ごめんなさい。連絡しなかったのはたしかに私が悪かった。杏花ちゃんに会えて安心しちゃって」
ぺこりと頭を下げて、私は素直に謝った。
さすがに今回ばかりは皆が心配してるのに、連絡を怠った私に非があるもんね……。
「まぁまぁ!立栞先輩も無事だったんだから結果オーライですって。な、杏花」
「そうですよ。千歳さんたち厳しすぎです。それに、立栞さんばっかり責めないでください。私だって立栞さんに、会ってすぐ、お兄ちゃんに連絡しなかったわけですし。私にも非はあります」
2人共……。なんて優しいの!
榊兄妹の援護に私は感動して、キラキラとした視線を2人に送る。
千歳も史緒くんも、杏花ちゃんにたしなめられ、バツが悪いのか苦笑いを浮かべていた。
「あれ?そういえば、伊緒くんは……?」



