その生徒会、取扱注意につき!


申し訳無さそうに肩を落とす杏花ちゃんに向かって私はニコッと微笑んだ。

そんな私に少し心を許してくれたのか、杏花ちゃんは、はにかみつつも小さく笑顔を見せてくれる。

か、かわいい〜!

パッと見、大人びた印象を受ける杏花ちゃんだが、笑うと一気に年相応の女の子に見えて可愛らしい。

琥太郎くんが自慢するのもわかるなぁ。

そんなことをかんがえながら、私は杏花ちゃんの案内で琥太郎くんの家に向かって歩みを進める。

「この商店の横にある細い道を曲がって、少し行くとアパートなんです。皆さんだいたいこの辺で迷子になるんですよね……。軽自動車でギリギリ通るくらいの細道なんでわかりにくいんです」

彼女が示したのは、住宅と小さな商店の間にある細い道。たしかにこの道幅じゃ、普通車は通らなさそうだ。

「そこ曲がればよかったのかぁ。見落としてたな〜」

「わかりづらいですよね。ここを曲がって、100m先くらいに家があるんです。立栞さん、行きましょ!」

彼女に言われるがまま、細道を曲がり歩くこと数分。

目の前に見えてきたのは、少し古い2階建ての木造アパート。どうやらここが、琥太郎くんたちの家らしい。

「立栞さん、こっちです」

そう言って、軽やかな足取りで2階へ続く階段を登った杏花ちゃんは、私に向かって手招きをした。