「……そうだよな、俺らが悪かった。ゴメン」
素直に謝る千歳を皮切りに。
「立栞先輩ごめんなさい〜。嫌いにならないでください!」
「……まぁ、今回は悪かったよ」
「悪かった。俺ももう少し気にかけとけばよかったな」
琥太郎くん、史緒くん、伊緒くんも謝ってくれたから、私の怒りも少し削がれた。
……しょうがない。
今回は悪気があったわけじゃないみたいだし許してあげますか。
そんなことを考えつつ、私はコクリと頷き彼らの謝罪を受け入れたのだった――。
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「それで、今年はどんな予定なの?」
もぐもぐと、お弁当のおにぎりを口にしながら私は皆に問いかける。
「1日目は、それぞれ好きな出店をするみたいっすね。俺も初参加なんでワクワクです……!」
「基本的には、飲食系とかカフェ系、あとはお化け屋敷とかお祭りとかやるクラスも多いな。ちなみに俺たち特進科な、合同でカフェするつもり」
……それも初耳なんですけど。
しれっと説明した千歳に対して、喉まで出かかった言葉を私はなんとか飲み込んだ。
「はいはーい。俺、なんかいい感じの衣装つくるから任せて」
可愛らしく手をあげた史緒くんの仕草が先ほど会った美千子理事長に瓜二つで、既視感を覚える。
やっぱり、史緒くんと美千子理事長って血縁関係あるんだなぁ……。
「まぁ、とりあえず1日目は無難に過ぎ去るとして。問題は2日目」
「問題??」
ポツリと呟いた伊緒くんの言葉を拾った私が聞き返した時。
「2日目は、毎年かなりのケガ人が出るから。俺はお題によっては参加パスするけど」
先にげんなりとした表情で答えてくれた史緒くんに、私はすかさず質問を返した。
「ちょっと待って。去年はかくれんぼって聞いたよ。かくれんぼでケガ人って……。どういうこと?」



