その生徒会、取扱注意につき!

「南翔くん…⋯?」

そう、そこにいたのはまさかの南翔くんだった。

学校内ではしばらく姿を見ていなかった彼。

あいかわらず、飄々とした雰囲気で何を考えているのか読めない南翔くんに対して内心、警戒してしまう。

まさかこんな街なかで出くわすとは夢にも思っていなかったな……。

そんな私の微妙な空気を感じ取ったのか、有紗も美心も怪訝そうな表情で南翔くんを見つめていた。

しかも彼の隣には……。

「え〜。南翔この子誰よ〜?つか、そっちの二人は白浪女学院の制服着てるじゃん。いいなぁ、心葉、憧れてたんだぁ」

長い爪に、派手なメイク。
髪は、胸元くらいまでの長さで、綺麗なチョコレート色に染められている。
これでもかとかというくらい短いスカートからは生足を惜しげもなく出し、胸元のシャツも大胆に第2ボタンまで開けた女の人が隣に立っていた。

ふわりと、甘い花のような香りが鼻腔をくすぐる。

あの制服って、たしか桃苑(ももぞの)女子高校の制服よね……?

私立桃苑女子高等学校は、隣町にある私立の女子高校だ。

自由な校風をウリにしており、桃苑という名前からか、制服もピンクを基調に作られていて流行に敏感な女子生徒の間では可愛いと人気があるらしい。

桃苑の子って派手な子が多いって聞いたことはあったけど本当なんだ。

そんなことを考えていた時。

「……でも、この制服は見たことないなぁ〜。心葉、制服大好きだからこの辺りの高校はあらかたチェックしてるはずなんだけどぉ……」

チラリと私の方を見据え、首を傾げた彼女は、穴があくのではないかというくらい真剣な表情で、ジーッと私を見つめている。