ニコッと嬉しそうな笑顔を浮かべる有紗。
こういう笑顔の時の彼女は確実に何か裏がある。
高校からの付き合いで、まだ出会って2年と少し。
けど、会長、副会長として一緒に過ごしてきたからか有紗の考えはなんとなくわかる。
きっと、黒涼高校生徒会のメンバーを自分自身の目で見極めたいのだろう。
今後、白浪女学院と黒涼高校が統合するとすれば彼らとの関わりは避けては通れない道だものね。
ただ、1つ気がかりがあるとすれば……。
「そうだね……。2人には紹介しないとって思ってたからちょうどいいわ。ただ……美心は黒涼生徒会と会っても大丈夫そう?」
私は有紗の隣に座る美心に気遣うように声をかけた。
男性が苦手な美心のことだ。
彼女にとっては、黒涼の生徒と直接対峙するのは酷だろう。
私も最近では、統合も視野にいれて、美心のような男性が苦手な女生徒たちのために、女子のみのクラスなどがあったほうが良いのではないかと考えたりもしていた。
「……っ。えっと」
ゆっくりと息をはき、美心は口を開く。
「……私は」
そして、視線を下に向けつつも、何か言いかけた時だった。
「あれ〜?立栞じゃん。こんなところで女子会?今日は、千歳たちの手伝いは休みなんだ??」
聞き覚えのある声に私はソッと視線を移す。



