黒涼高校の中でも、やはり体育科は異質な存在なのかもしれない。
普通科男子も、わりとやんちゃなタイプが多い印象だが、今まで「怖い」と感じたことは一度もなかった。
でも……。
初めて南翔くんと対峙した時に感じた「怖い」という感情を思い出す。
見た目の印象だけだと、中性的で優しそうな南翔くんより、普通科のガタいの良い男子生徒の方が、そう感じてもおかしくないはずなのに……。
彼に抱いたその感情が、未だに私の胸の中でくすぶっていた――。
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「有紗〜、美心!遅くなってゴメン!」
「立栞〜!元気にしてた??」
「会長〜!学校に行っても会長がいないから……。私、寂しかったです〜」
カフェで私を待っていたのは、白浪女学院生徒会メンバーの有紗と美心。
そう、先ほどの待ち合わせの電話は彼女たちとの約束だったのだ。
私が黒涼高校へトレード留学してから、電話やチャットで連絡はとっていたのだが、顔を合わせるのは実に数週間ぶり。
2人の元気そうな顔を見て、私も嬉しさから思わず笑顔がこぼれる。



