「じゃあ、予定通り彼女達が到着した時点で立栞はそっちのサポート。あとは生徒会メンバーが2交代制で護衛する。メンバーは前半が俺と史緒。後半が千歳と琥太郎。で、いいか?」
タブレットを操作しながら、淡々と予定を確認するクールビューティー伊緒くん。
「了解」
「大丈夫っす!」
「……ハァ。わかった」
最後の史緒くんは諦めに近いようなため息つきだったが、とりあえずは了承してくれたみたいでひと安心だ。
その時。
――ピンポンパンポーン。
『黒涼高校の生徒の皆さん、おはようございま〜す。本日、黒涼祭1日目。晴天にもめぐまれ、まさにお祭り日和!今日から2日間行われる黒涼祭の記念すべき1日目、全力で楽しみましょー!あ、ハメは外しすぎないようにだけお願いしますね〜』
そんなつい気が緩んでしまうような校内放送が流れてきた。
うわぁ、美千子理事長はりきってるなぁ。
スピーカーから聞こえてくる理事長の声は、普段よりワンオクターブ高い。
私は放送に耳を傾けながらも、生徒よりもテンションが高い理事長の姿を想像し、つい苦笑いを浮かべてしまう。
『それでは、あと30分後の10時から黒涼祭スタートとなりまーす!生徒の皆さんは準備を頑張ってくださいね♡以上、理事長からのお知らせでした〜』
理事長のそんな言葉で放送は締めくくられた。



