その生徒会、取扱注意につき!


そう考えるだけでワクワクしている自分がいる。

けど、一方で。

そういえば、南翔くん。
ううん、体育科の人達は結局、黒涼祭への参加はどうなったんだろう。
千歳からその後、詳しい話もないし……。
私が考えているよりも問題なかったってことかな?

そんな一抹の不安が心の中にくすぶっていた。

白浪女学院の生徒を呼ぶって話も美千子理事長が話してたけれど、その話もどうなったのか……。

もし、白浪女学院の生徒を呼ぶのが難しい場合、代表して、生徒会役員の有紗や美心を呼んでみようかと考えてはみたものの。

先日の南翔くんとの一件もあって、私は少し悩んでいた。

特に男の人が苦手な美心には、怖い思いをさせてしまっただろうし……。

私の暗い表情に気付いたのか。

「立栞、黒涼祭楽しみだな」

笑顔で声をかけてくれる千歳。

彼にそう言われると、なんだか少しだけ心が軽くなった気がして私もつられて笑顔になる。

「絶対、楽しくなりますよ、立栞先輩……!!」

「俺が衣装用意してるんだし、カフェの成功も間違えなしでしょ?」

「まぁ、お祭りだからね。楽しくできれば1番だよ」

琥太郎くん、史緒くん、伊緒くんも続けざまにそう言ってくれて、気づけば私もそれに同意するようにコクリと頷いていた。