恋と、涙と、先輩と

1年以上、一途に片想いしていることになる。


わたしはそのコとは比べものにならないくらい、ずっと前からあっくんのことが好き。

立場は違うけど、あっくんを好きという気持ちには――共感はできる。


「どうする、みくりちゃん…!先に告白されたら、もしかしたら敦くんの気が変わるんじゃない!?」

「でも、わたしはっ…」

「ためらうことなんてないよ〜!だって、敦くんはみくりちゃんのことが好きなんだから、みくりちゃんが告ったら即オッケーだって〜」

「わ、わたしが…告る!?」


そんな選択肢、ないようなもの同然で考えていた。

あっくんとの今の関係を一番に思っていたから。


だけど、あっくんもわたしと同じ気持ちと聞かされた今――。

わたしが告白して付き合うことができたのなら、新たなあっくんとの関係を築くことができるかもしれない。