恋と、涙と、先輩と

羽賀先輩と竹内先輩がやってきたことによって、周りからのわたしの見方も変わっていく。


「…信じられない。敦くんってそういう人だったんだ」

「好きな人に振られたすぐあとにみくりちゃん誘って、よく平然と夏祭り行けるよね」

「敦…、さすがにそれはないよ」

「ちょっとモテるからって、…ねぇ〜」


手のひらを返したように、一瞬にしてあっくんに対するクラスメイトたちの態度が変わった。


「ちょっと待てよ…。なんでそんな目でオレを見るんだよ…」


孤立したあっくんが問いかけるも、それにだれも反応はしない。


――わたしのときと同じだ。

みんなはあっくんの言葉を信じて、わたしを仲間外れにした。


直接なにかいやなことを言われたわけでなくても、その冷たい態度がとても心に突き刺さる。

わたしがそうだったから、今のあっくんの気持ちはよくわかる。