白い空をまた君と見たくて

「おいおい、無視かよ」
女子の舌打ちをやり過ごし、私は周囲の様子を見る。

「先輩は二人か。同級生がこんなに、それも女子が多いとは……予想外だったな」
迂闊(うかつ)だった、と口の中で言葉を転がす。

「ごめんなさい、来て早々で悪いのだけれど…私、他の実行委員会に顔を出さないといけなくて…」
とりあえず、近くにいた男子に話しかける。
ーーーげっ。

「わかった」
その一言だけ私に伝えた彼は、根本 海(ねもと かい)
いちぐん、だんし、わたし、こわい。

…前は仲が良かった人間でも、何か少しでも悪いうわさが流れればーーー
ーーー私から、離れてゆく。

わかっているのに
わかっているけど
以前仲良くさせてもらっていた彼が、私をあんな目で見るのは
耐えられなかった

「っ…」
怖い
男子が怖い

それは、私の過去に基づくものもあるだろう。