…どこの学校でも、水道と昭和のトイレが隣り合うところは暗い。

そんな中で、私と彼の声は闇によく響いた。


「え、そんなつもりはないけど。ほんと、私って信用されてない、悲しい!」

そう言い、シクシクと泣きマネをする私に、はるちゃんは白目をむいて言う。

「そんな浅いところで傷ついてないくせに…まぁ、俺だったら社会的に消すね。俺だったらだけど」

ニヤリと不敵に笑う彼。
…ここだけ見たら絶対、私よりも君のほうがよっぽど信用できない人間よ…

なんてことは言った瞬間殺されそうなので、言わないでおく。聞いてないよね?