最強総長は虐げられた姫が可愛くて仕方ないらしい。




どうしてこんな地味な女が朝光くんと、って思われてるんだろうな……。


被害妄想が膨らんで、この場にいるのが恥ずかしい。



「……じゃあ言い方変える」


「……え?」



「命令、俺が暑くなったから着といて」


「へっ、」



''命令''と言われた以上、下僕である私は従わなければならない。


それを分かっている朝光くんはにやにやしながらこっちを見てくる。


「……、分かりました」


ゆっくりジャージに手をかけて広げるけど、私と朝光くんには体格差がありすぎて何処が袖がよく分からない。


「はーい、時間切れ」


戸惑っていた私を見かねた朝光くんがジャージをひょいと持ち上げて、私に被せた。

一気に暗くなる視界。