事情を知っているななちゃんは怒り満面の顔で言ったから、麗華も敵意を向けられたことに気づいたように顔をしかめた。
「ちょっとなな!今のはなくない!?麗華は鈴木さんにジャージ貸してって言っただけだよ!」
「そ、そーだよ!理不尽すぎじゃない?」
麗華の周りにいつもいる女子たちがななちゃんを非難し始めた。
「……あんたらねぇ、」
「っ、いいよ。私、麗華に貸すね。はい」
私と麗華の問題なのにななちゃんを巻き込んでしまうことがたまらなく嫌で、着ようとしていたジャージを軽く畳んで麗華に渡す。
「わぁ、ラッキー!」
奪い取られるように私の手からなくなっていったジャージ。



