ななちゃんが私を思ってくれる気持ちだけでわたしは十分。
「うーん、咲良が殴るわけにもいかないしなぁ」
「わたしは本当に大丈夫だよ」
そこまで大丈夫なわけじゃないけどこれ以上心配させるわけにもいかない。
無理やり笑顔を作りながら更衣室に入ってジャージに着替える。
朝早いこともあり、中には私とななちゃんだけ。
「咲良ー、体育今なにやってたっけ?」
「うーん、この前バレーが終わったからサッカーじゃないかな?」
サッカー、かぁ。
今日は気温が低いらしく、北風も強かったから寒いだろうなぁ、とげんなりする。
「ええー、だる。寒すぎるじゃん」
同じことを思っていたななちゃんに共感しようとしたとき、再び更衣室のドアが開いた。



