「……あ、えっと、」
「弘樹にマフラー渡せたとかいう連絡もなかったし。私、心配だよ」
「……えっと、ですね。弘樹くんと麗華が付き合うことになったみたいで、」
「はぁ!?何その話!?」
更衣室に近い廊下でななちゃんの声が響き渡る。
幸い、朝早くだから周りには誰もいない。
「なにそれなにそれ!詳しく話してよ!」
「うん……、えっとかくかくしかじかで……」
わたしは昨日の事情を全て話した。
もちろん朝光くんとのことは彼の立場もあって内緒にしといた方がいいかな、と思ってそこは除いたから家を取られたことは言ってないけど。
「はぁ。なんなのあいつ……。1回殴りたい」
「志穂ちゃんが女子たちの標的になっちゃうからダメだよ……」



