ここは私の借りてる部屋なんだし、怖いことはないはず。弘樹だっているもん。もう、麗華に負ける私じゃなくなりたい。
「ひ、弘……」
「ごめんっ、咲良、俺と別れてくれ!」
━━━━え?
一瞬聞き間違えかと疑った。けど、耳の中に流れ込んできて脳まで伝わったのは間違いなく
『俺と別れてくれ』
そんな、言葉。
頭では言われてる意味はわかったけど、心で理解するまで時間がかかった。
何も言わずにつったってるわけにもいかないから、やっとの思いで声をしぼりだす。
「こんな急に、どうし……て……」
「麗華ちゃんのことを、好きになった。ほんとうにごめん」
ああ、なるほど。



