何年も食べていないおすしにゴクリ、と喉がなったのが分かった。
す、すごくおいしそう。
お寿司も焼肉も一つ一つが『私を食べて!』と言っている幻聴が聞こえた気がした。
「咲良、目が輝いてる」
「え……、」
黒羽さんに指摘されて表情にまで出てしまっていたことに気づく。
うわぁ、恥ずかしい……。
食い意地はってるって思われたかな……。
こんなに食べ物見て嬉しい女子高生はわれながら私だけだと思います。はい。
黒羽さんの前で朝から失態ばかりおかしてるから邪念をかき消すために首を大きく振る。
「いーよ、我慢しないで好きなだけ食べな」
顎でイスをさしてくれた黒羽さん。



