最強総長は虐げられた姫が可愛くて仕方ないらしい。




「っあ、そうだ……!」


昨日の出来事が全部フラッシュバックしてきた。


そうだ、昨日弘樹くんと麗華にマンション追い出されたんだった……。


「わああ、とんでもないことを……!申し訳ありません……!」


「んーん。だいじょーぶ。謝らなくていーよ」


そういうとすり、と左手の甲を指で撫でてきた黒羽さん。

細長く綺麗な指の触れ方に、なぜか肌がぞくっとした。


「あの、手……」


「あー、咲良がすげーうなされて泣いてたから。寝てるとき」


そ、そんなことしたの?私……。


確かに悪い夢は見た、気がする……。


「……すみません。うるさかった、ですよね」


「べつに?さっきから咲良謝りすぎ」