とうとう先生は何かあると踏んだ私の家庭を上に報告しようとして、背筋が凍った。
殴られた傷は隠せないから家族のもとから離れなきゃと焦って一人暮らしをするためにバイトをはじめた。
家族は私のことなんか気にもしてないから勝手に祖母のマンションへ行った。
事情こそ説明しなかったものの、大家さんは私を快く歓迎してくれた。
家賃も通常よりかなり少なくしてもらって。
それでもバイトを毎日しなければいけないくらいは払わないといけなかった。
でも、顔すら合わせなくなったから殴られることはめっきり減った。
マンションにはたまに親と喧嘩した麗華が来たからそこで殴られることはあったけど、月に2回あるかないかのペースだったし。
もちろん恐怖は常に付きまとってはいたけれど、でも家にいた頃よりは全然よかった。
担任の先生はすごく心配そうに何回も話しかけてくれたけど、麗華もそれに勘づいていてよく睨まれたから結局何も言えなかった。



