そのときは、その前日まで風邪を引いていたこともあって、麗華の殴りも重く感じた。
「咲良ったら本当にどうしようもないのね」
見下ろしてきたお母さん。
違う、のに……、私はそんなことしてない、のに。
声すらももう出なくて。
涙だけを流す私を見てお母さんは
「もうしばらくはご飯抜きね」
そんな一言しか放たなかった。
お腹も空いてて。
頭も痛くて。
心はずっと冷たくて。
死ぬんじゃないかってくらい辛かった覚えがある。
だから私は、こんな思いをするくらいなら人と関わりたくないと思うようになった。
もちろんななちゃんみたいに仲のいい友達と関わらないってわけじゃない。



