でももう、小学生になったあたりからは当たり前すぎて涙すらも出なくなった。
なぜ私と麗華の扱いが違うのか疑問はあったけど、それを見つけたところできっと何も変わらないだろうと思っていたから特に何もしなかった。
でも、ある日その原因が分かってしまった。
中学生のとき。私はいつも通り勉強をしていた。
鉛筆が握れないほど短くなってしまったので、新しいものを出そうとした時に机の上に置かれていたファイルを見てしまった。
『養子縁組について』
フリガナが降ってあったそのファイルに嫌な予感がしながらめくると、
難しい言葉がたくさんあって、詳しいことはよく分からなかったけれど、私が養子縁組されてできた血の繋がっていない娘だということだけは分かった。



